花知識
花言葉
花言葉を添えてあなたの気持ちをお花にたくしてみませんか。
四季を通じて時に華やかに時に可憐にそしてときにはさりげなく咲き誇る花々、そんな花々には多くの『言葉』が言い伝えられています。
人は一生の中で、さまざまな喜びや悲しみ、そしておどろき畏怖を感じながら多くの神話や伝説を生み、その中で『花言葉』も生まれてきました。
ガーベラ | カーネーション | 菊 | ユリ | |
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分類 | キク科 ガーベラ属 |
ナデシコ科 ナデシコ属 |
キク科 キク属 |
ユリ科 ユリ属 |
一般的な花言葉 | 神秘、崇高美、究極の美 | 愛情、情熱 | 高貴、高尚、高潔 | 威厳、純潔、無垢 |
特長 | 小輪から巨大輪まで多彩な品種があり、一重、二重、半八重、八重咲き、細い花弁のスパイダー系など咲き方もさまざまあります。 |
スタンダードカーネーション(一輪咲き)、スプレーカーネーション(房咲き)があり、咲き方も花色も豊富にあります。母の日の花として有名です。 |
大輪菊(一輪菊)、小菊、スプレーマム(西洋菊)、他にも多種多様あります。仏花として一般的ですが、スプレーマムは咲き方や品種も多く、祝花としても使われます。 |
スカシユリ、テッポウユリ、ヤマユリなどきわめて多種で交配種も多くあります。花粉が出ると汚れるので摘まんで取ります。 |
水揚げ | 水切り 水は浅めにし、こまめに水替えと切り戻しをする |
水切り | 水切り、湯揚げ、手で折る | 水切り |
バラ | カラー | アルストロメリア | ヒペリカム | |
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分類 | バラ科 バラ属 |
サトイモ科 オランダカイウ属 |
アルストロメリア科 アルストロメリア属 |
オトギリソウ科 ヒペリカム属 |
一般的な花言葉 | 愛・恋・美・幸福 | 乙女のしとやかさ・壮大な美、清純 | エキゾチック、持続、援助 | きらめき、悲しみは続かない |
特長 | 咲き方には、スタンダードバラ(一輪バラ)スプレーバラ(房咲き)があり、品種、花色が豊富にあります。芳香がある品種も多く、古くから香料用として栽培され、世界中で最も愛されている花のひとつです。 |
湿地性のものと畑地性のものがあり、畑地性のものはカラフルなものが多くあります。大輪のものやミニカラーなど30cm~100cmを超えるものまで大きさもさまざまあります。ウェディングで人気の花です。 |
ユリズイセンという和名で、花の色は豊富にありカラフルで美しい花です。花びらに入る独特の班が特徴的です。葉はねじれて裏側が上を向くという特徴があります。 |
黄色の花を咲かせその後実になります。実には赤、ピンク、オレンジ系、グリーンなどがありまり、幅広い用途で使われます。 |
水揚げ | 水切り、湯揚げ、焼く 水が下がったものは深水につける |
水切り | 水切り | 水切り、手で折る、叩く、割る |
スターチス | カスミ草 | デルフィニウム | アンスリウム | |
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分類 | イソマツ科 リモニウム属 |
ナデシコ科 ジプソフィラ属 |
キンポウゲ科 デルフィニウム属 |
サトイモ科 アンスリウム属 |
一般的な花言葉 | 永久不変、いたずら心、驚き | 清らかな心、無邪気 | 慈悲、高貴、尊大 | 献身的な愛、情熱的、無垢な心 |
特長 | 紫やピンクなど花のように見えるのはガクで、その内側から小さい花が咲きます。 |
小さな花が無数について、花束などと一緒に使われることが多いです。花色は他にピンクもあります。どの花とも相性が良く、No.1の名脇役です。 |
ギリシャ語でイルカを意味するデルヒから名づけられ、和名は大飛燕草(オオヒエンソウ)といいます。 |
花持ちが良く、切り花としてもよく使われます。ハート型のユニークな形が特徴的で存在感があります。 |
水揚げ | 水切り、湯揚げ | 水切り、湯揚げ | 水切り 水が下がったものは深水につける |
水切り |
デンファレ | オンシジウム | シンビジューム | フリージア | |
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分類 | ラン科 デンドロビウム属 |
ラン科 オンシジウム属 |
ラン科 シュンラン属 |
アヤメ科 フリージア属 |
一般的な花言葉 | お似合い、わがままな美人 | 神秘的な愛、清楚、可憐 | 飾らない心、素朴 | 純潔、無邪気、親愛の情 |
特長 | 切り花として利用され、ラン類の中ではもっともポピュラーな花です。多くはタイなどからの輸入品ですが、日本では沖縄でも作られています。 |
黄色の小花を沢山咲かせる華やかで魅力的な花です。 |
花持ちがとても良く、洋ランのなかでも扱いやすい種類です。涼しい場所に置くとさらに長持ちします。種類も花色も豊富にあり、さまざまな用途に使われます。高価なお花の一つ。 |
花色には黄、白、紫、赤、オレンジピンクなどで、芳香があります。 |
水揚げ | 水切り | 水切り | 水切り | 水切り |
チューリップ | スイートピー | トルコキキョウ | ひまわり | |
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分類 | ユリ科 チューリップ属 |
マメ科 ラティルス属 |
リンドウ科 トルコキキョウ属 |
キク科 ヒマワリ属 |
一般的な花言葉 | 博愛、名声、思いやり | 門出、青春の喜び、やさしい思い出 | 優美、希望、よい語らい | あこがれ、熱愛、光輝 |
特長 | 一重咲き、八重咲き、ユリ咲き、フリンジ咲き、パーロット咲きなど色も咲き方も種類が豊富にあります。日光の方に向かって花首が曲がり易く、温度にも敏感ですが、比較的育てやすく手間がかからない花です。 |
色とりどりで芳香があります。春の代表的な花で、門出を祝福したい卒業式などに最適の花です。 |
一重咲き、八重咲きなどたくさんの品種と色があります。 |
真夏の代表的な花で、サンフラワーや太陽の花と呼ばれることもあります。一重咲き、八重咲きや、色も黄色オレンジ、茶色、グリーンなどがあります。花が小輪で分枝性のヒメヒマワリという別種もあります。 |
水揚げ | 水切り | 水切り、叩く | 水切り、手で折る | 水切り、湯揚げ、叩く |
リンドウ | ストック | シャクヤク | アジサイ | |
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分類 | リンドウ科 リンドウ属 |
アブラナ科 マッティオラ属 |
ボタン科 ボタン属 |
ユキノシタ科 アジサイ属 |
一般的な花言葉 | 正義感、悲しんでいるあなたを愛する | 永遠の愛、永遠の美、幸福 | 恥じらい、内気、はにかみ | 移り気、浮気 |
特長 | 交配種、改良種などいろいろあり、花は鐘状または筒状で、半開きや開かないものも多いです。 |
スタンダードタイプとスプレータイプがあります。 |
昔から美人を形容する花、薬草として知られています。 |
切り花として主に流通するのは、ヨーロッパで品種改良されたハイドランジア(セイヨウアジサイ)が主流です。 |
水揚げ | 水切り 水は浅めにし、こまめに水替えと切り戻しをする |
水切り、湯揚げ、叩く | 水切り、焼く、湯揚げ | 水切り、焼く 茎を斜めに切り、中心の白い部分を取り除く |
花の形態と使用区分
■ライン フラワー Line Flower
線的な花。1本の茎の上に長く個々の花が並んでつくもので、一般的にデザインの骨組みとなる花です。
線的な姿態を利用して直線的な物、または曲線的な形態を構成する役割を持っています。
・金魚草、グラジオラス、デルフィニュウム、ストック、リンドウ、リアトリスなど
■マス フラワー Mass Flower
かたまりの花。花びらが沢山集まって1つの花の形になっているもの。
ボリュームがあり、立体感を感じさせます。
・アジサイ、カーネーション、バラ、菊、ガーベラ、アルストロメリアなど
■フォーム フラワー Form Flower
形がはっきりとした花。個性的で存在感のある花なので、その持っている個性を充分発揮できるよう用いる事が大切です。
・アンスリューム、カラー、ユリ、アマリリス、ストレリチア、グロリオサなど
■フィラー フラワー Filler Flower
詰め物的な小花。個々の花が小さくて、1枝または1本の茎に沢山の花がついているものです。
花と花の空間を埋めたり、立体感やボリューム感を出したりする際に利用します。
・カスミ草、スターチス、レースフラワー、ワックスフラワー、マトリカリアなど
水揚げ方法
■水揚げについて
切り花は本来根があった状態から切り離されたものですので、吸水力が弱まっています。
そこで、水を吸い上げやすくする「水揚げ」の処理が必要となります。
以下に代表的な水揚げの方法をご紹介します。
水切り | 水の中で茎を切り、空気に触れさせず水圧で水揚がりを促す方法。 コツは、なるべく水の深いところでよく切れる刃物で斜めに切ることです。 こうすることで、茎の導管組織を痛めずに、また吸水面積が広くなり水を効率よく吸い上げることができます。 ほとんどの花に合う簡単で効果が高い方法です。 |
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湯揚げ | 温度差の圧力を利用して水を吸い上げさせる方法です。 湯気が当たらないように花全体を新聞紙で包み、茎の下の部分を特にしっかりと巻く。 茎が2~3cmつかるくらいの80度位のお湯に30秒~1分程度つけ、その後すぐに冷水に入れます。水が上がったら変色した部分は切り戻します。 菊類、ストック、シャクヤク、ダリアなど水が上がりにくい花に向いています。 |
叩く | 叩くことで繊維を広げ吸水面積を大きくし、水揚がりを促進させる方法です。 ハンマーなどで切り口を叩き、すぐに水につけます。 枝物や茎が固くて細い草花などに向いています。 |
十字に切る・割る | 吸水面積を広げ。水揚がりを促進させる方法です。 茎の先を十字に切り水につけます。 茎の硬い枝物全般に向いています。 |
焼く | 水揚げの悪い花に用いられる方法です。 湯揚げと同様に新聞紙で花全体を保護します。 切り口の先端を火で黒くなるまで焼いて炭化させます。その後すぐに冷水に入れます。 水が揚がったら炭化した部分は切り戻します。 |
深水につける | 水圧を利用して、吸水を促進させる方法です。 新聞紙などで曲がった茎や葉を整えながら巻いて水切りをし、下から3分の2くらいまでの水に2時間ほど浸けます。 ほとんどの花に有効です。 |
お花を少しでも長持ちさせるには
・できるだけ毎日新鮮な水に替えます。
その際に、花器も洗って再度茎を斜めに切り戻します。
・花をたくさんつけているものは枯れた花や傷んだ葉を摘み取ります。
・花瓶などに活けるときは、水の腐りを防ぐために水に浸る部分の葉を取り除きます。
バラはトゲを取ると水揚がりが良くなります。
・花は熱と乾燥に弱いので、日光とエアコンの風が直接当たらない場所に置きます
・延命剤を花器に入れると、花に栄養を与えたり、水を腐らせるバクテリアの繁殖を防ぐので花が長持ちし、水替えの頻度も少なくて済みます。漂泊剤を1滴ほど入れてもよいです。
お見舞いのお花を贈るときに気をつけたいこと
・鉢物は「根づく=寝付く」という意味で病気が長引くことを連想させ、衛生面からも良くないので避けましょう。
・花の数は4、9、13などは避け、赤は血を連想させるのでお見舞いでは避けたほうが無難です。
・花首から落ちる花も縁起が悪いので避けたほうが良いです。(椿など)
・病院では花粉が飛ぶ花や香りが強い花は避け、また置き場所に困ることがあるのであまり大きくないものが良いです。
・手頃な大きさのアレンジメントかプリザーブドフラワーをお勧めします。